プロが語る実は引き出物にカタログギフトをお勧めしない理由!

引き出物で人気のカタログギフト。初めて引き出物選びをする新郎・新婦は何となく「カタログギフトがいいかなぁ!?」と思っている人も少なくないと思います。

でもちょっと待ってください!

良いところばかり目立つカタログギフトですが、実はおすすめできない理由もたくさんあるアイテムなのです。
結婚式場で10年以上引き出物をご案内してきた引き出物のプロが「カタログギフトをおすすめしない理由」について詳しくご説明いたします。

挙式が終わってもカタログギフトは終わらない


カタログギフトは結婚式の当日にお渡しした後にゲストの皆様が商品の交換をします。
挙式時にもらってから1~2か月後に交換するゲストが多く、長い場合だと半年以上たってから交換するなんて人もいたりします。

実は、カタログギフトの交換の際にしばしばトラブルが発生します。挙式が終わって数か月もたった後に、せっかくお渡しした引き出物のカタログギフトがきっかけでゲストを不愉快にしてしまうこともあるのです!

それでは、どんなケースでトラブルが発生するのでしょうか?

掲載商品は欠品する場合がある

カタログギフトのトラブルで一番多いのは「欠品」です。カタログに掲載されている商品は数百点以上です。実はこれらの掲載商品は、必ず交換できるわけではありません。商品が提供できない状態にある場合には欠品や交換不可になってしまうのです。

欠品だとどうなるの?

欠品の場合には、下記のいずれかの対応となるのが一般的です。

・次回入荷まで待ってもらう
・別の商品を選んでもらう

この対応でゲストの方を怒らせてしまう場合があります。

ゲストを怒らせる理由1:待たせすぎる場合


長期の欠品が発生した場合は、数か月場合によっては半年以上も待ってもらう事があります。例えば、6月・7月にキャンプ用品を交換しようと思っていたとします。たまたま商品が欠品して商品が入荷するのは3か月後と案内されたとしましょう。

10月にキャンプ用品が届いても意味ないですよね!

こういった場合に、クレームが大きく発展すると結婚式場の私のところに連絡が入り、「どうなってるんだ!」となるケースがあるのです。

ここで、皆さんにご理解いただきたいのがカタログギフトの交換に対するクレームは本来はカタログギフトの発行している会社に連絡する内容であって結婚式場に連絡する内容ではありません。

結婚式場にこのようなご連絡をいただくのは、よっぽどカタログギフトの会社の対応が悪かったのだと推測ができます。

しかしながら年に数件は、このようなクレームをいただいてしまうのが実情です。

ゲストを怒らせる理由2:欲しい商品が交換できない


場合によっては、待つ・待たない関係なしに希望の商品が交換できない場合があります。これは、カタログギフトに掲載されているメーカーの倒産や、メーカー側が生産を中止にした場合です。

カタログギフトに掲載されている商品は、一般的なネット通販でも販売されています。在庫の確保状況は各社によって事情が異なります。場合によっては「ネットショップでは売っているが、自分が持っているカタログギフトでは交換ができない」なんてことが発生してしまうこともあるのです。

ゲストの方からすると、「在庫の状況はどうあれ他で販売されている商品がなぜ自分は交換できないのか?」となってしまうわけです。

ゲストを怒らせる理由3:第二希望も欠品


実は過去に私にいただいた一番大きなクレームがこれです。

第一希望の商品が交換できないので第二希望の商品から選ぶよう案内を受けたゲストの方が、第二希望の申し込みをしたところ、なんと第二希望商品も欠品中。
第三希望の商品を聞かれたようです。

「おたくの式場は、交換できないカタログギフトを新郎・新婦に案内しているのか!」
とお怒りの言葉をいただいてしまいました。

確かに、渋々えらんだ第二希望の商品まで交換できないとなると誰だって怒ります!

私も、ご説明できなかったのでカタログギフト業者に事情をよくよく聞いてみました。すると驚きの回答が来ました!

カタログギフトには発行開始と終了がある


一冊のカタログギフトには発売開始と発売終了があります。カタログギフトの発売期間は1年というところが多く、発売開始のタイミングでは欠品は少ないが発売終了に近くなるにつれて欠品のような商品が多くなるらしいのです。

一年たつと、掲載商品のメーカーが倒産したり、メーカー事情で廃盤になったりする場合もあるとのことなのです。


これってちょっとおかしいと思いませんか?

新郎・新婦の皆さんは同じ金額で同じカタログギフトを買っているにも関わらず買ったタイミングによっては交換できない商品が多くなっている。なんとも不公平な話です。

交換したい商品を変更される?!


これは、実際に私が経験したカタログギフトにまつわる話です。

結婚式でいただいたカタログギフトで、とある人気スポーツブランドのアイテムを申し込みました。後日、「ご希望の商品が欠品の為、別の商品をお選び下さい」という内容のハガキが届きました。

え?
ちょっと待って・・・

この商品は、このブランドの定番商品で量販店に行けば、いつでも売ってるものなんですけど!!

ここで私が感じたのは、

安い商品(私が損する商品)に誘導しようとしているのではないか?

です。

カタログギフトの会社がどのように考えているのか、実際のところはわかりませんが引き出物をご案内していた私自身がこのような事を経験したため、実はかなりアンチカタログギフトで引き出物をご案内しておりました。

カタログギフトをお勧めしない理由はまだある

そんなこんなで、アンチカタログギフトな私ですが、カタログギフトがおすすめできない理由はまだあります。

何かあった場合の電話が繋がらない

皆さんもご経験あるかと思いますが“カスタマーセンター“ “コースセンター“と名の付くものは、本当につながりません!

カタログギフトのコールセンターでも、電話がなかなか繋がらないことがクレームになる場合があります。過去にカタログギフトの会社の電話が繋がらずに式場に連絡が入ってくるという事を何度か経験したことがあります。

カタログギフトの交換で、ゲストの方がコールセンターに電話するケースは、ほとんどの場合は何か不都合があったときです。(普通に希望商品が届けば電話する必要はありませんので)。

そんな中で、コールセンターが繋がらないなんて言うのは、まるで「火にあぶらです」

郵便事故の場合には、届かない場合がある

カタログギフトの交換はがきは、普通郵便です。実は普通郵便の配達は保証されていません。宅配便のように後から追跡するような仕組みもありません。その為、かなり低い確率ですが郵便事故で紛失なんてこともあり得ます。

これは、カタログギフトの会社に連絡を入れれば何らかの対応をしてもらえるケースがほとんどです。しかしカタログギフトは一般の通販などと違い、ハガキを投函してから商品の到着まで2週間ほどかかります。なんだか時間がたつうちに商品を交換したことを忘れてしまい、しかも何らかの事故でハガキそのものが届いていなかったとします。

この場合は、ゲストが忘れてしまっていますので極端な話で言うと永遠に商品は届きません。

交換しない場合はどうなるの?

答えは簡単!

カタログギフトの会社の利益になります。

これも、いかがなものかと思ってしまいます。いろいろな思いで新郎・新婦が選んだ引き出物が交換されずに、そのまま引き出物会社の利益になってしまう・・・

引き出物をご案内する立場からすると、悲しい気持ちになります。

カタログギフトをおすすめしない最大の理由はこれ!

ここまでに、カタログギフトのトラブル事例をご説明してきました。

ところで、みなさん!

引き出物でカタログギフトをもらった時に、このようなトラブルに見舞われたとします。
皆さんは、カタログギフトの会社に対して、自分の思った主張をできますでしょうか?

私は、新郎・新婦の皆様が苦労して引き出物選びをしていることを知っている事もあり、きっと「あんまり言うのやめておこう!」と思ってしまうのです。

多くの人は、プレゼントなどでもらったものに対して文句を言うのは嫌なものです。
結婚式というおめでたい場所でもらう引き出物の場合はなおさらです!

せっかく引き出物としてお持ち帰りいただいた商品で、ゲストが嫌な思いをする。
しかも、そんなゲストは、新郎・新婦の事を思って我慢する。

こんな事が起こってしまう可能性があるギフトなのです。

仮に、ゲストの方がカタログギフトの会社にしっかりとクレームを入れたとしても、新郎・新婦の知らないところで結婚式でお渡ししたカタログギフトがきっかけでゲストが嫌な思いをするというのも後味の良い話ではありません。

カタログギフトは高い


カタログギフトをお勧めしない最後の理由は、「高い」です。

カタログギフトの金額の内訳でシステム料というものがあります。
例えば
3,000円(本体価格)+800円(システム料)=3,800円(合計)
となっています。

システム料は簡単に言うと、申し込んだ商品の送料に該当します。ですので上記の場合は実際にゲストが受け取る引き出物は3,000円という事になります。

システム料はおおよそ800~1,000円ですので、この分商品価格としては割高になってしまいます。

引き出物として最近人気の「宅配引き出物」。特に宅配引き出物をご利用の場合には、注意が必要です。

何故なら、宅配引き出物の送料&カタログギフトのシステム料(送料)で送料負担がダブルになってしまうからです。
送料だけで1,500~2,000円なんて場合もあります。仮にゲストお一人の引き出物が1セットで5,000円と考えると結構な比率ですよね!

カタログギフトは最後の手段

カタログギフトは今でも人気の高い引き出物アイテムです。しかしながら今回の記事でご紹介したような内容は一般的には知られていません。

カタログギフトの人気の秘訣は、「ゲストに喜んでもらえる商品をゲストが選ぶ」ところにあります。しかし本質は、ゲストが選ぶではなくゲストに喜んでもらうところにあると私は考えています。

ですので、まずはゲストお一人お一人に喜んでいただける商品を引き出物アイテムの中からお選びいただく。どうしても見つからないようであればカタログギフトをご検討いただく。

私はこのような引き出物を選びをお勧めしております。

一生に一度の結婚式だからこそ、ゲストの皆様に、後々の粗相が無いように丁寧な引き出物選びをしていただければ幸いです。